サザンとうきょう
そぞろあるき

Produced by SHIN-YO
photo:Vol.1~5 坪内二郎
photo:Vol.6~8 鳥羽雅行

冊子「そぞろあるき」は A5判16ページ。大田、世田谷、目黒、品川区内にある 「花キューピット サザンとうきょう」メンバーの花店で、毎年9月から12月の間お客様に配っています。綴じ込みで付いている、豪華プレゼントの当たる懸賞ハガキが人気。
 
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そぞろあるき
花を贈る 花を楽しむ 花を買う 花と暮らす


TO FLOWER LOVERS Fresh Flowers

●クリスマス

クリスマス クリスマスイブの夜、貧しい子どもが教会の戸口にたたずみ、人々が豪華な贈り物をもって集まってくるのをわびしく眺めていた。そこへ天使が現れ子供の耳元で囁いた。「道端に美しい草がある、あれを贈り物にしよう。」子供は目立たないその緑の草を、教会の他の贈り物と並べて飼い葉桶の側に置いた。教会に集まっていた人々はその贈り物を見て笑った。

 子供は恥ずかしさでさっと頬を赤く染めた。たちまちただの雑草は美しい花となり、人々は自分たちの振る舞いを恥じ、目にした奇跡に呆然としたという。それ以来、メキシコで「聖夜の花」として知られるようになった、その美しい植物がポインセチアである。この聖なる飾りとして使用されていた植物を1829年アメリカの大使が帰国時に持ち帰り、今やクリスマスの花としてアメリカ大陸をこえて他の国々にも広がったのである。

  現代のクリスマスは、古代ローマの農耕の祭り、北ヨーロッパのオーディンの祭り、ペルシャの神ミトラの誕生を祝う祭りなど、遠い歴史が起源ではないかといわれている。

  クリスマスは英語の「Christmas」。これは「キリスト Christ」の「ミサ Mass」という意味。フランス語の「ノエルNoel」とイタリア語の「ナターレNatale」は共に誕生を意味するラテン語からきており、ドイツ語では「バイナハテン Weihnachten」と呼ばれ聖夜の意味である。Xmasの「X」は十字架と言われるが、ギリシャ語の「カイ chi」で、「クリストス Christos」すなわちキリストの最初の文字である。

 サンタクロースの起源は、現在のトルコのミュラに4世紀に実在した聖ニコラス。今もオランダでは、聖ニコラスの命日12月6日に聖ニコラス祭を祝う。家々でキャンドルを灯して過ごし、揃ってミサに出かける。ドイツではキリストの到来を待つ待降節を「アドベンツ Advent」という。
モミなどの小枝で作った輪にバイナハテンの4週前から日曜日毎に1本ずつ全部で4本のキャンドルを立てる。この飾りがアドベンツクランツである。ノルウェー語のクリスマスは「ユール Jule」。サンタはユールニッセという妖精。この妖精は土地や家を守ってくれ、イブには彼の大好物、お粥を供える。

 森の常緑樹林から強い生命力を感じ火から太陽の神を感じた遠い昔から、今もヨーロッパの農村や山間部では寒い冬、暖かい時を待ちわびた人々の、古い慣習と宗教が混ざり合うクリスマスの伝統が守られているのである。

リース

●マイフラワー

プロが教えるとっておきの花使い

 アレンジメントや花束が贈られた時、自分自身のためにお花を買った時、一日でも長く楽しみたいとだれもが思うもの。根から切り離され、水を吸収する力が弱くなった花たちをほんの少し手助けしてあげると、花はそれをわかっているかのように咲き続けます。その秘訣は2つ。適した環境に置いてあげること。花に合ったお手入れを忘れないこと・・。花屋が花を保管しているキーパーはお客様が持ち帰ってから長くもつように、季節により温度を調節します。本来、花は人が快適に暮らせる室温であれば大丈夫。ただし、花は風と温度変化が嫌いなので、風や冷暖房の送風が当たったり、急激に温度が上昇する場所だと弱ってしまいます。

飾る場所は限られるので、望ましい環境が無理な場合は、夜や不在の時など、環境の良い場所に移動して少し休ませてあげると元気が出てきます。人が体をきれいに洗うように、夏は毎日、冬も1日置き位に水を替えてあげ、花の茎や花瓶の内側を洗うのも忘れずに。葉がずっと水に浸かっていると水が腐る原因になります。夏は器に氷を数個入れてもOK。また、切り花用の延命剤も強い味方。蕾が咲かない時は、栄養補給のため水替え時に砂糖をひとつまみ入れます。酢、中性洗剤、漂白剤のいずれかを1~2滴垂らすと、水をよごれにくくし花持ちがアップします。切り花は、花びらや葉、茎から水分を蒸発します。人が毎日水を飲み、水分を補給するように、水替え事、水の中で茎の先端1~2cmのところで切り、水分を吸収させてあげましょう。切る時は、鋭利な刃物でなるべく斜めに。茎が長く、葉が多い花ほど吸い上げる力が追いつかなくなるので、最初に花瓶にいける時、適当に丈を切りつめて余分な葉を間引くのも長く楽しむためのポイントです。

ガーベラ ガーベラなど茎が柔らかくとけやすい花、球根植物などの吸水が良すぎる花は、花瓶の水の量 を少なめに。テッセンやアジサイなど、水揚げの悪い花は延命剤を使用して、水を多めにしましょう。吸水がうまくいかず、首が垂れてしまった花は、新聞紙に花を包み、暗く涼しい場所で、3~4時間から一晩、水に深くつけると元気を取り戻します。それでも元気が戻らない場合は、花首で切り、透明グラスに沈めてやると最後まで楽しむことができます。 アレンジメントのお手入れは、吸水性スポンジが、いつもひたひたに水につかっているようにすると長持ちします。また、吸水性のスポンジを再利用することはおすすめできません。アレンジメントでも花束でも、花によって花もちが違うので元気がある花を残して身近な器で楽しんでみましょう。花留めを使う場合は、小石、ビー玉、少し細めのワイヤーを丸めてワイヤーのすき間を活用したり、網目のネットも利用できます。花店の花に庭やベランダの花をちょっとプラスして組み合わせると、また違った表情の花が楽しめます。

 ドライフラワー作りは、秋~冬が最適。涼しい乾燥したお部屋であれば、花を数本ずつ小分けにして束ね、逆さに吊るしておくだけできれいな色のドライフラワーが出来上がります。これもまた違った花の楽しみ方。

 花をもっと身近に感じ、花のある暮らしを楽しんでいただきたいものです。

★黒紅色の花束

黒紅色の花束ビロードのような質感が美しい黒バラ「ブラックバカラ」は、光の具合により真紅から黒に花色が変化します。花びらが何重にも重なるオールドローズ系の香り高いバラ「ロワイヤル」。褐色のヒマワリ「ココア」。これらを組み合わせて、薄紫のバラ「ブルーキュリオサ」、秋色アジサイなどをアクセントにした大人っぽいシックな花束です。

 

 

最新号 VOL.8 (2004)

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